理事長 秋山正和
社会福祉法人"ひかりの園"は、浜松市内の数人のカトリック信者の強い熱意により1972年に設立許可を受け、翌1973年浜松市内において初めての特別養護老人ホーム"静光園"が開設されました。
そして1974年には知的障がい児通園施設"浜松市根洗学園"が市の委託事業として始まり、高齢者と障がい者の福祉事業を目的とする法人としてスタートしました。
そして今、設立から50年が経ちました。当初の福祉に対する社会の理解、人々の意識、法制面等、どれも現在の状況は大きく変わってきております。
ひかりの園は2022年11月30日に、コロナ禍ではありましたが、創立50周年記念式典を開くことができました。この50年という永きにわたる年月は、目まぐるしく変わる社会の変化の中、福祉に対するご利用者の要望と法制面の整備と制約の中、福祉事業として成り立つ形の模索と、ご利用者の満足度を高めたい気持ちとの葛藤の日々でした。
私達「ひかりの園」はどの部門においても“ご利用者への寄り添い”を最も大切なことと信じ、職員の情熱と、地域の方々の温かなご協力によって、こうして今を迎えております。そしてこの先も更に一歩一歩着実に次の50年に向けて歩んで参ります。
山田修元理事長が感動し、選ばれた聖書の一節、「法人訓」である“喜ぶ人とともに喜び、泣く人とともに泣きなさい”を改めて胸に深く刻み、主キリストが示された道を事業に反映させなければならないと思っております。
ローマカトリックのフランシスコ教皇の言葉に『人生とは何かを手に入れるための時間ではなく、愛する為の時間なのです』を重く受けとめ、社会の片隅に置かれる弱い人達に、更なる寄り添いの心を育んでいけますよう、職員一同努力してまいりたいと思っております。